電子ピアノのネタ続きます
今日は、下関市で午前に調律のお仕事をして午後からは電子ピアノの修理の件でお伺いして持ち帰りの修理となりました。その後、美祢市で電子ピアノの修理のご依頼でやはり持ち帰りで2台ほど車に乗せて工房へ戻りました。鍵盤を押すと雑音が出る電子ピアノと鍵盤が上がりにくい電子ピアノ・・・。どちらが難しいでしょうか?正解は鍵盤を押すと上がってこないものです。横方向(グリッサンド)などで鍵盤を支えている部分のヒビや割れが原因です。よって鍵盤は傾き左右の鍵盤に干渉します。生ピアノであれば鍵盤は木材とクロスで支えているので修理は簡単ですが、電子ピアノの場合は支えとなる部分もアクリル樹脂なので単体だと強度としても弱いですし、回復困難なピアノもあります。只、最近ではアクリルの接着樹脂も高価ですが強度も十分ありますので専用の接着剤を使用をして修理しています。接着剤は用途も様々だし大事なので色々と実験して楽しんでいます。膠から始まり水溶性ボンド、ゴム系ボンド、人工膠、アセトン、レジンなど色々あるんですよね。でも適材適所を誤ると大変なことになるんです。熱に反応するかどうかで・・・ピアノならではところはあります。