このピアノ、やっぱり年齢重ねているわけですね
ヤマハ No.300のアクションを分解作業です。パッと見た目は綺麗なんですが甘くなかったですね。フレンジスクリュー(ネジ)の痛みが激しく緩めると「ポキッ」って簡単に折れました。戦前のピアノですからね〜しょうがないですが・・・サビサビなので何本折れるのかな?その後の修理が心配になりますよね。恐怖を感じながらの作業です。うちの場合、旧いピアノを修理することが多いので日常的ですが、やはりネジが折れる時の「ヌルッ」とした感じは嫌なものです。この後に待ち受けているのは折れたネジ部分の摘出をして埋木をします。この作業ができないと古いピアノを直せません。こんだけ錆びてるネジは信用できないので替えます。でも汎用品とか純正品も手に入るものはタッピングのネジなんですね。この時代のピアノはアクションのレール関係は木製でこの後にアルミに変わります。なのでネジも種類が微妙に違うのですね。本当に困ったな。
左がネジが折れています。これを抜き取らないといけません。どうやって修復するかは秘密です。